大人が本気、だから面白い 人気TV番組をオマージュした「鬼フェス〜小学生版 逃走中〜」レポート
- 5月2日
- 読了時間: 5分
更新日:5月14日

例年よりも早咲きであった2026年の桜。その花びらが風とともに散り行く春に、大人とこどもが本気で鬼ごっこをするイベント「2026鬼フェス~小学生版逃走中~」が開催された。本イベントは名称からもうかがえるように、TV番組「逃走中」(フジテレビ系)をオマージュした鬼ごっこ大会だ。本稿では当日の熱気をそのままに、イベントの様子や裏側についてお届けしたい。

本イベントの舞台は新潟県柏崎市にある大きな公園。当日の天気は曇りであり、やや肌寒い気候。プレイヤーは当日に集った30名以上の小学生。ハンターを務めるのは10人ちかくの中学生や大人たちだ。

このたび実施されるのは全3回のステージで行われる勝ち残り制のゲーム。黒い服に身を包んだハンターに確保されたこどもたちは牢屋へと送られ、そのステージでゲームオーバーとなる。

第1回戦で放出されるハンターは数人ほど。しかし、こどもたちには公園内に隠された30枚のお札を参加者全員で見つけ出す「ミッション」が与えられる。制限時間内にお札をすべて集めることができなければ、第2回戦ではハンター全員が放出されてしまう。


お札を探しながらハンターから逃げ延びるーーそのふたつを同時にこなしながら必死に公園内を駆けまわる姿は、まさに「逃走中」の世界そのものだ。






第1回戦の結果、半数以上のこどもたちが確保されてしまったそして集まったお札の数も半数程。第2回戦で残りのこどもたちは、第1回戦よりも多くのハンターの魔の手から逃れなければならないこととなる。

しかし、ここでゲームマスターを務める本団体代表から思わぬ発表が告げられる。「復活ゲーム」の開催だ。内容はハンターに捕まることなく公園中央に置かれたボールを手に入れること。
ここで終わるわけにはいかない。こどもたちの身体には一層の熱を帯びる。


こどもたち全員は復活ゲームを見事に勝ち抜き、第2回戦への切符を手にした。ただし繰り返しとなるが、ハンターの数は第1回戦の倍以上に増加している。

第2回戦開始の号砲が響き、増員されたハンターたちが一斉に放出。第1回戦を超えた緊張感の中、こどもたちは懸命に公園内を駆け抜けた。









第1回戦よりも緊張感の高まる公園内を駆け巡るこどもたち。しかし倍以上のハンターの圧力には抗えず、こどもたちは次々と確保されていく。公園に舞い上がった砂煙が落ち着いたとき、生き残っていたのはたった2人だった。

最終戦の舞台はステージ面積が3分の1ほどまで縮小された、逃げ場の少ない戦場。もちろんハンターは全員が放出される。まさに絶体絶命……かに思えたそのとき、ゲームマスターから「お助けアイテム」の投入が告げられた。ボールを当てると、ハンターを10秒間静止させることができるというのだ。

加えて想定以上にこどもたちが捕まったこともあいまって、最終戦はこどもたち全員でハンターへ挑むことに。「こどもたちvs.大人たち」の最後の戦いが幕を開けるーー。





約10分後、最終戦の決着を告げるゲームマスターの声が鳴り響いた。

最後まで残った数名のこどもたちは全員の前で表彰が行われ、本イベントの報酬がゲームマスターから手渡された。
表彰式が終わる頃には参加者全員でアイスキャンディーを食べるほど、公園全体の気温は高まっていた。

……ここからは本イベントの裏話となる。
第1回戦の「ミッション」として用いられたお札は、当日の受付開始前にスタッフが丹念に隠したもの。意識したのは「こどもたちに簡単には見つけられない」ことだ。
大人たちが本気で考えて選んだ場所に隠されているため、こどもたちがお札探しに苦戦したのは無理もない。ゲーム終了後、スタッフが隠したお札を回収する作業にも手こずり、帰宅が予定より遅くなってしまったのは想定外の出来事だったが。

加えて当日に参加したハンターたちも本気であった。「ゲーム開始から3分間はこどもたちを確保しない」という裏ルールはあったものの、それ以降は本気の鬼ごっこを展開していた。その気合の入り方は、ハンターたちの服装や髪型からも十分に伝わってくるはず。

大人たちが本気で作り上げたこのイベント。こどもたちが十分に楽しめたかどうかは、当日の写真から感じ取ってもらえると幸いだ。

ちなみに本イベントの参加費は任意の金額による寄付制となっていた。当日集まった寄付金の総額は17,487円。寄付金はすべて能登半島地震はじめ災害復興支援活動への支援金として活用される。
本イベントならびに「鬼フェス」は今後も定期的に参加予定。次回以降も本気で楽しみたいこどもたち、本気で挑む大人たちによる、本気の1日となることが楽しみだ。
参加者のみなさま、ご参加ならびにご協力、誠にありがとうございました。

(文・写真/サトウマサト)
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■サトウマサト[スタッフ名:くまさん]
柏崎市出身。被災地の教育支援、離島の学校教育に関わりつつ、複数のメディア媒体の業務に従事。2022年に個人事業主(フリーライター)として独立。本サイトの取材、写真撮影、記事制作、ホームページ制作を手掛ける。一児の父。
